波乱まんじゅう記
10/12

「新しい機械を導入しよう。味は殆ど変わっていなくても、前よりもっと美味しい角煮まんじゅうが出来たんだ 「二代目社長であり父の岩﨑栄司はたくさんの苦労と努力をし、周りからのサポートもあって岩崎本舗をここそんな角煮まんじゅうの生地を、さらに改良していったのが寛司と工場の生地職人達。寛司が社長に就任して最初に取り組んだ仕事が「より良い生地を作るために新しい製造機械を導入してほしい」と訴える生地職人達との話し合いでした。寛司は迷います…新しい製法で作った試作品と従来品を食べ比べてもその差がわからない…職人達だけに分かるほんのわずかな違いだったからです。誰も気がつかないようなこんな小さな違いだけのために決して安くない機械を導入するべきなのか…しかし、お客様に今より美味しいものを届けたいという想いは同じ。寛司は職人達と一緒に生地づくりの勉強へ出向き、何度も試作を研究を重ねました。そして寛司は決断します。から、この味をお客様へ届けよう!」現在、角煮まんじゅうはこの新しい製法で作られています。前より、もちもちした食感になり、温めた後のふわふわ感がぐんと長持ちするようになりました。最後に三代目社長 まで築き上げてきました。私から見るとカリスマ性を持っており、皆で一緒にというよりは一人で会社と従業員を引っ張ってきた印象があります。しかし、残念ながら私にはそのカリスマ性はありません…だからこそ、これから私は従業員を主役と考え、皆で協力しあって、今まで以上に社会に喜ばれるような会社にしていきたいと考えております。岩﨑寛司に「これまでの岩崎本舗とこれからの岩崎本舗」について聞きました。     

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